始まりはドアから

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ありがちな話しだが、気が付くと見覚えの無い場所にいた。 (ここ…何処?) 自分の周りを見れば、何も無い灰色の部屋(広すぎる)なんの変哲もない真っ白なドアが1つ。一つ一つに動物が描かれた黒いドアが7つ。 それが、俺を囲むかのように綺麗に円陣をくんでやがる。 とりあえず、適当に真っ白なドアを開けようとしたら、 ゴゴゴゴGo!! ドアが… ドアが飛んでった。 見上げると、徐々に小さくなって光になって消えた。 見渡すと、残りのドアが迫って来ていた。 無音だが、擬音をあらわすならばズルズルが妥当だろう。 迫りくる6つのドア……アレ? 最後の一つは、何処? そんな疑問は、後ろから伸ばされた真っ黒い手×6にホールドされてドアに引きずりこまれて分かった。 そして思った。 後ろかい!! 最後に見た光景は、表にかかれていたリアル熊ではなく、裏に貼ってあるやたらとネガティブそうな驢馬が哀れみを向ける絵だった。 かなりイラッときた。
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