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「あらぁ、あなたも来たの?」
「シシル」
「へぇ、顔はまぁまぁだな」
「こんにちはぁ、星に愛された子。
あなたはだぁれ?」
兄の目の色が変わるのを私は見逃さなかった。
ツカツカと彼女の前に立つと彼はその瞬間に拳を振り上げた。
「!!!!」
あまりの瞬間に私は身体が動かなかった。
いや、動けなくなった。
白銀の髪が乱れ、か細い肢体が無抵抗のままに地面へと叩きつけられる様は兄に踏みにじられた花と同じだった。
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