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扉の先には白い通路がのびていた。
壁画も甲冑も無い。
窓も無いのに明るい廊下は、音を一切通さず、無音を貫いていた。
もし、ネズミの一匹が通ったらその足音すらわかっただろう。
私は、その不思議な空間を歩いていった。
寒くも暑くも無い。
自分がここに存在しているのか分からない不思議な感覚だった。
ただまっすぐな道を抜けると今度は白い空間に出た。
アーチを描いた天井。
廊下同様に窓も無いのに明るかった。
その中央に彼女は座っていた。
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