185人が本棚に入れています
本棚に追加
さらっと言いのけた彼女。
私は思わず、本当にそうなのか考えてしまった。
「そんなことないよ。
お父様からちゃんと鍵をもらったんだ。
だから、僕のものだ」
「僕のお父様のお名前はぁ?」
「クルス・エヴァネット・アストラル」
「へぇー、僕はクルクルの子どもなんだぁ!
かぁーいぃねぇ」
この人、頭大丈夫かなぁ?
ちょっと変人かも。
ケラケラと笑う彼女。
それでも、会話は続いていく。
「お父様のことを知ってるの?」
「知ってるよぉ。
クルクルはひょうきんさんだからよく覚えてるねぇ」
最初のコメントを投稿しよう!