~アストラル~

6/14
前へ
/133ページ
次へ
さらっと言いのけた彼女。 私は思わず、本当にそうなのか考えてしまった。 「そんなことないよ。 お父様からちゃんと鍵をもらったんだ。 だから、僕のものだ」 「僕のお父様のお名前はぁ?」 「クルス・エヴァネット・アストラル」 「へぇー、僕はクルクルの子どもなんだぁ! かぁーいぃねぇ」 この人、頭大丈夫かなぁ? ちょっと変人かも。 ケラケラと笑う彼女。 それでも、会話は続いていく。 「お父様のことを知ってるの?」 「知ってるよぉ。 クルクルはひょうきんさんだからよく覚えてるねぇ」
/133ページ

最初のコメントを投稿しよう!

185人が本棚に入れています
本棚に追加