第一話 超合作

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草原が、花畑が、木が、小川が、崖が、山が、この世の物とは思えない程巨大な木が、次から次へと描かれ、色づけされていく。空が、風が、風にゆれる草たちが、太陽が、瞬く間に現れる。まるで今までもそこにあって、時を刻んで来たかのように--- 「…すっげぇ」口を開けたまま、博紀は草原に座り込んだ。爽やかな風が髪を攫う。「先輩にも見せてあげたい…」そう呟くと、少年は急に興醒めしてきた。 「ここ…どこ?」果てしなく続く草原に、その答えはなかった。 寝転がってぼんやりと世界を見渡してみた。すると、またもや何かが動く気配がした。さっと立ち上がる。「今度はなんだ…?」
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