第一話 超合作

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芝の上に描かかれるのは靴…らしきものだった。目を凝らす。やっぱり靴だ。茶色の、皮でできたような靴。いや待てよ、まだ何か…次は靴から足が生えてきた。「まさか…人!?」 新たに描かれた何かは全貌を現した。大きな盾を背中に背負い、剣の鞘が飛び出している姿は、青年の戦士を彷彿とさせた。例に習って、徐々に色が浮き出てくる。全身を藍色の衣に包む、緑色に艶めく髪。青年は呟いた。「誰だ、君は」
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