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辺りが騒がしくなり始めた。みんな見た事の無い人たちばかりで、大人から子供まで、実に様々な容姿をした者達がいる。中にはシンタロウのようにコスプレイヤーみたいな連中もいる。みんな口々に「ここはどこだ?」とか「お前は誰だ?」とか好き勝手喋っていて、ざわめきは収まる気配が無い。
「何なんだ…これは…」博紀が言うと、シンタロウが肩を叩いてきた。振り向くと、彼は静かに言った。
「みんな、訳も分からずここに現れてしまったらしいな」
「そう…みたいだね…」
「ボクはヴァールにさらわれてしまったラト姫を助け出すため旅に出ていた…しかし、ヴァールを目前にして意識が途絶え、気が付いたらここにいた…君はここに来る直前何をしていたんだ?」
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