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博紀は状況を察した。
---なるほど、ゲームの中の人にとっては、自分のいる世界は現実なのか…
「やあやあ諸君!」先ほどの男の声が響いた。男はショッキングピンクの髪にシルクハット、原色だけでできたパッチワークのようなコートに身を包んでいた。「君達は自分らがどういう状況に立たされているのか理解できていないみたいだね」嘲笑うかのようなその口調に、一同は口を閉ざした。「何から説明しようか…」男は腕組みをして考え込みだした。
群れの中から一人、大声を出す者がいた。「ここはどこなんだ!?」
「そこから説明しようか!」男はなるほど、といった仕草で手をぽんと叩くと、得意気に語りだした。「ここは合作界さ。奇跡の超大作の始まりの舞台…」
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