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「あ、そうだ!」高い声がざわめきの中聞こえてくる。「申し遅れたけど、私の名前はセヴ。よろしくね」
一同はその男から放たれる異様なオーラに黙り込んだ。不気味な雰囲気を漂わせるセヴは、ひらりと枝から降りると、地表から露わになった大きな根に着地した。「これから始まることについて説明しよう」人々が固唾を呑んで見守るなか、セヴは続けた。「君たちが元いた世界はいま、時間が止まっている。元の世界に戻る方法は、ひとつだけだ…」
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