1人が本棚に入れています
本棚に追加
少女はアリスに手を差し出した。
その差し出した手は
血がべったりついていた。
アリスの瞳は
零れ落ちそうな程開いた。
少女は
ニコッと笑う
そのムジャキな笑顔に
アリスは寒気を感じた。
この少女は
例え人を殺したとしても、
このムジャキな笑顔は
変わらないだろうと…。
アリスは少女の手を
払い除けた。
“アリスちゃん…”
“どぉして…”
少女はアリスに
ゆっくりと近付いた。
『こ・来ないで』
アリスは後退りながら
言った。
少女は
ムジャキな笑顔のまま
最初のコメントを投稿しよう!