54810人が本棚に入れています
本棚に追加
/829ページ
「みんな、ケガはどうだ。」
「う…、痛い…。運が良かった…。急にウルフの攻撃が止まったから…。」
「誰か…、治療薬を持ってないか…。くそっ、足が動かねぇ。」
「あぁ…、ダメ…。荷物が食いちぎられてる。薬がぼろぼろだわ…。」
口々に、話し始める追跡者達。その動きは傷のせいか、鈍い。1人は血を流しすぎたか、顔色が悪い。
そろそろ良いかな?話しかけて、バッサリは嫌だからやっぱり木の上から声をかける。
「治療薬有るけど、要ります?」
「「「はっ!」」」
「だ、誰だ!」
「どこ!」
あわてて、武器を取ろうとする。リーダーらしい人が、動けない人の近くににじりよる。
「こっちからは何にもしないけど、戦う気なら、もう近寄らない。じゃあ。」
「う、う~ん。
あ、明?ここは?」
あ、シルビアが起きた。
「おはよう、シルビア。」
「おはようございます。明…。
あぁ~。怖かったですよ。あんな近くでウルフを見たのは初めてです。明は、無茶しすぎです。」
最初のコメントを投稿しよう!