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ゲインだけ正規の方法で入ってきたから、正規の方法で出る。
俺達はさぁ、勝手に入っちゃったから、こっそりとね?
でも、猫達の見送りが凄くって…。
「ニャアオーン!!(クロー!気をつけて行ってこいよぉー!)」
「「「ニャアァー!(疾風様ぁー!お気をつけてー!)」」」
『ニャア!(行ってくる。あとは頼んだ!)』
なんか、悪いね皆…。
門の近くの林で待ち合わせした。はあぁ~、どっこいしょ。
右にクロー、左にウルフ。白いふさふさvs黒い短毛。
「なんか、対極的だな。」
『ウ?』
『あぁ…。そうだな。
ところで本当に行くのか?魔力が多いだけの人間と、片言しか喋れない魔獣には、かなり危険だと思うが…。』
「あぁ~、うん。確かにな。」
クローが見上げてくる。
「でも、送って行くって言ったし、あっちの大陸に一度行きたかったし…。チャンスっちゃあチャンスなんだよね。
海を渡るぐらいしか思い浮かばなかったからなぁ。
それに…色々あるんだよ…。」
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