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今回の奴隷オークションネタは、思いの外大きくて…犯罪者が他国まで手を伸ばしてたから、何処へ行ってもその話で持ちきりで。
俺としては、あんまり聞きたくない話題な訳で…。
「だから、居たくないってか、聞きたくないっていうか…。」
「なるほどね。明にしたら傷心旅行も兼ねてる訳だ。」
「ゲイン!」
ノソリと馬を引いたゲインが現れた!聞かれた?
「だいたい、お前が理不尽に受けた攻撃を、許してやる時点でおかしいと思ったんだ。
何時もなら、真っ先に怒り出すもんなぁ。さっさとここを出ていきたいと、思ってたんだ。」
「いや、あの、その…。」
じぃー。
いや、みんなの視線が痛いよ…。
「すみません、その通りです。」
はぁ~とゲインがため息をつく。
「まぁいいけど。行くんなら儲け話の1つや2つ持って帰れよ?」
ニヤリと笑いながら、拳を出してくるから、
「当たり前だ、手ぶらで帰るような下手な真似はしないよ。」
俺も拳を合わせて答える。
さぁ、トラウトへ帰るぞ。そんでもって、異世界冒険パート2だ!
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