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トラウトに着くまでの、話
「あっちから、こっちまで熊の縄張り。結構でかいからあんまし喧嘩は売らないこと。
別の門から出た街道沿いは、灰色ウルフの集団が居るから、狩りの邪魔はしないこと。
そんで…。」
隣をポテポテ歩くウルフに、山やら町やらを指差してこの辺を教えてる。
「水場はさっきの森と、トラウトの近くから原水が出てるから…。」
教える先を興味深く見ている。しきりに匂いを嗅いでいる。
少し後ろをクローとゲインが続く。
『ゲイン、うまは?』
「ああ、トリスタ達が連れて帰るってさ。」
『なんだー。』
残念そうに話してるけど、あれは馬にもかなり負担がかかるから、出来ればやめてくれ。
トラウト迄の、のんびり道中。
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