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夢見ていたよ。
君との未来。
二人でずっと生きてって、
しわくちゃのお爺ちゃん
お婆ちゃんになっても
二人手を繋いで笑いあって
お茶なんか
飲んじゃったりしてさ。
でも。もうそれは
叶わないんだねぇ…っ
どんどん君が霞んでく。
泣いている君の声ももう
聞こえない。
せめて。 最期に―…
私は最後の力を振り絞って
君に話しかけた。
「あり…が、と…。私…
もっと…ふた りで生きて
たかった…よ…。
ごめ…んね…………
―…あい…し、て…る。」
君を撫でようと手を伸ばしかけ
私の意識は途切れた―――…
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