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「藍子!!」
私はタクシーから降りて藍子の自転車を止めた
耳の痛くなる様なブレーキ音をたてて
少し離れた所で自転車が止まる
「莓華…はぁ…間に合った…」
藍子は息を切らしている
藍子は花束を持って走って来る
「莓華…コレ…」
花束はトルコキキョウと薔薇だった
私がそれを受け取ると
「愛してる…ずっと待ってる…てか会いに行くから…」
私は何もいわずに藍子に抱きついた
違う
何も言えなかったんだ
涙がこぼれ出して
「私も藍子に会いに行くから…」
そして二人で指切りをする
「「約束だよ…」」
また二人して泣いていた
そして最後のキスをした…
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