1旅目-道ずれ・旅友・期待

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「おう、ユージン!久しぶりだな~今日は何するきなんだ?」 家出するんだよ。 「久しぶりも何も、昨日まで学校で会ってただろうが!」 「はははっ!そうだな。…で、今日は何するきなんだ?」 家出するんだよ。 「そう言えば、お前の家に最近遊びに行ってないなー…。おばさん元気か?」 「ああ!元気だぜ!母さんお前の事気に入ってるからな!お前って本当に上っ面だけはいいよなー…。で、今日何するきなんだ?」 「そうか…。そうだ!お前のケータイ貸してくれ。」 「…ん、いいけど。どうしたんだ?」 俺はリンダからケータイを貰うと迷わずある方にお電話した。 『プルルル…プルルル』 『ピッ』「はい、もしもし。どうしたの恭平?」 「いや、おばさん!僕ですよ僕!悠路です!」 「ああ!ユージン君!久しぶりね!元気してた?で、どうしたの?」 久しぶりって…昨日スーパーで会っただろ。 「いや、実はですね。恭平君からですね、お母さんに… 『お前のワキガくせーんだよ!毎日お風呂入ってんのか?!なら脇からカビはえてんじゃね?!カッコワラ。あと僕ちんにも春がきますた~彼女できますた~ww だ・か・ら!もうワキガバァサンなんてうんざりなので駆け落ちします!さいなら~!』…と言え!言わないと殺すぞ!と脅されまして…グス」 俺は、そう言いきると隣で聞いてたリンダにケータイをほりなげた。 「はいパス。」 「ちょ!おま!何いってんだよ! もしもし母さん!今の嘘だから!ユージンの嘘だから!信じないでね!」 「はいはい。わかってるよ。」 「よかったー。」 リンダは、そう言って安心して電話を切った。 そして二分後、リンダの母親から 『オマエモウ、ハワタシノコドモジャナイ。二度と!カエッテクルナ!』 と言う内容のメールが届き。 『解ってねーじゃん!!』…といきなり叫ぶと、リンダの顔が一気に真っ青になった。 「なぁ、ユージン…。今日、何するきなんだ…?」 「何いってんだお前?…家出に決まってんだろ!」 「お前だけは…お前だけは…殺してやぁぁあ!!」 道ずれ成功。
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