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「おう、ユージン!久しぶりだな~今日は何するきなんだ?」
家出するんだよ。
「久しぶりも何も、昨日まで学校で会ってただろうが!」
「はははっ!そうだな。…で、今日は何するきなんだ?」
家出するんだよ。
「そう言えば、お前の家に最近遊びに行ってないなー…。おばさん元気か?」
「ああ!元気だぜ!母さんお前の事気に入ってるからな!お前って本当に上っ面だけはいいよなー…。で、今日何するきなんだ?」
「そうか…。そうだ!お前のケータイ貸してくれ。」
「…ん、いいけど。どうしたんだ?」
俺はリンダからケータイを貰うと迷わずある方にお電話した。
『プルルル…プルルル』
『ピッ』「はい、もしもし。どうしたの恭平?」
「いや、おばさん!僕ですよ僕!悠路です!」
「ああ!ユージン君!久しぶりね!元気してた?で、どうしたの?」
久しぶりって…昨日スーパーで会っただろ。
「いや、実はですね。恭平君からですね、お母さんに…
『お前のワキガくせーんだよ!毎日お風呂入ってんのか?!なら脇からカビはえてんじゃね?!カッコワラ。あと僕ちんにも春がきますた~彼女できますた~ww
だ・か・ら!もうワキガバァサンなんてうんざりなので駆け落ちします!さいなら~!』…と言え!言わないと殺すぞ!と脅されまして…グス」
俺は、そう言いきると隣で聞いてたリンダにケータイをほりなげた。
「はいパス。」
「ちょ!おま!何いってんだよ!
もしもし母さん!今の嘘だから!ユージンの嘘だから!信じないでね!」
「はいはい。わかってるよ。」
「よかったー。」
リンダは、そう言って安心して電話を切った。
そして二分後、リンダの母親から
『オマエモウ、ハワタシノコドモジャナイ。二度と!カエッテクルナ!』
と言う内容のメールが届き。
『解ってねーじゃん!!』…といきなり叫ぶと、リンダの顔が一気に真っ青になった。
「なぁ、ユージン…。今日、何するきなんだ…?」
「何いってんだお前?…家出に決まってんだろ!」
「お前だけは…お前だけは…殺してやぁぁあ!!」
道ずれ成功。
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