五年後

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「お前は朝から元気だな」 「エヘヘ…だって」 司は浩一に抱き着いた。 といっても身長差があるので親子に見えるのだが。 「私、先輩のこと大好きですもん」 「つ、司ちゃん!」 瑠美は二人の間に割って入った。 「いつも言ってるじゃん、浩一は私の彼氏なの!」 「いいじゃないですか、減るもんじゃないし」 「浩一の私への愛が減るかもしれないじゃん!」 「そんなものあったんですか?」 「な、何を~!!」 浩一は二人を放置して、ある人物の前に座った。 「おはよう…渋谷」 「ん…?おお、浩一か。おはよう」 渋谷はパソコンから顔を上げた。 「今日もギリギリじゃないか、相変わらず朝に弱いな」 「まぁな。ところで…」 浩一はパソコンの画面を覗き込んだ。 「何をしてるんだ?」 「ああ、これか?」 渋谷は浩一によく見えるようにパソコンを置いた。
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