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「お前は朝から元気だな」
「エヘヘ…だって」
司は浩一に抱き着いた。
といっても身長差があるので親子に見えるのだが。
「私、先輩のこと大好きですもん」
「つ、司ちゃん!」
瑠美は二人の間に割って入った。
「いつも言ってるじゃん、浩一は私の彼氏なの!」
「いいじゃないですか、減るもんじゃないし」
「浩一の私への愛が減るかもしれないじゃん!」
「そんなものあったんですか?」
「な、何を~!!」
浩一は二人を放置して、ある人物の前に座った。
「おはよう…渋谷」
「ん…?おお、浩一か。おはよう」
渋谷はパソコンから顔を上げた。
「今日もギリギリじゃないか、相変わらず朝に弱いな」
「まぁな。ところで…」
浩一はパソコンの画面を覗き込んだ。
「何をしてるんだ?」
「ああ、これか?」
渋谷は浩一によく見えるようにパソコンを置いた。
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