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あの頃
まだ小学生の頃かな?
君はムスッとした顔して挨拶してきたね
「晴、挨拶しなさい。雛ちゃんに」
『晴』
コイツが、お母さんの友達の息子
笹井 晴
弱々しい奴だ
「雛、晴くんに挨拶しなさい」
お母さんに言われた
まだ素直になれない私
恥ずかしがり屋な私は頭をペコペコ下げるしかできなかった
「愛川 雛…ちゃん。よろしく」
小声で彼はそう言った
そこから私達の始まりだ
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