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理想を実現する力を身につけ精英樹となれ
東都防衛学院 学院長 奈良原 光明
東都防衛学院は、日本はもとより、次代のアジアを担う“精英樹の育成”を目標に掲げ設立されました。国家防衛教育法の施行後、国内では初となる私立の防衛教育組織です。
言うまでもなく、日本とアジアを取り巻く状況は、決して良くありません。15年以上も底ばいを続ける経済、不安定な近隣国との関係、そしてなにより次代を担う若者人口の減少。原因を挙げれば、枚挙にいとまがありません。ただ、はっきりと言えるのは、私たち大人の力が足りなかったことです。
本学院の創設者のひとりである大白薫は、次代の日本と若者たちに、自分は何ができるかを考えました。投資家として成功を収め、慈善活動家としても知られる彼女なら、普通の人々よりも多くのことを成し遂げることができたでしょう。しかし、大白はそう考えませんでした。
「一人でできることは少ない」
そう、だからこそ大白は、新しい教育組織の創設に力を注ごうと考えたのです。理想と力を併せ持った若者を育成するために。一方で大白は、こうも考えました。
「若者たちは自らが理想とする世界に進むべき」
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