学院長挨拶

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 昔はよかったという人がいます。それは定かではありません。はっきりと言えるのは、かつて幸せだったと考えられていた時代は再現できないこと。そして、同じ幸せを享受することが、若者たちにとって本当に幸せなのかと言うこと。  若者たちが理想を抱き、それを自ら実現できる力を身につけられるように――創設者たちのそんな思いが、本校に込められています。  本学院は、防衛教育を主としていますが、ただ銃の撃ち方、戦い方を教えるだけではありません。これらはもちろん本校の特徴でもありますが、中・高等部教育課程を経て身につける基礎学力、そして集団生活で身につける規律こそが重要なのです。  もう一つの大きな特徴は、自由であること。本学院は、一定水準を超える基礎学力を身につけ、規律正しい生徒には、様々な自由を与えております。より専門教育を学ぶための様々な語学、あらゆる社会に通じるための情報科教育など、普通の学校では学ぶことのできない教育課程と選択肢が、本学院にはあります。  生徒諸君、ならびにこれから東都防衛学院への入学を希望する諸君らの前には、辛く厳しい日々が待っています。しかし、私は約束しましょう。本学院で学ぶ6年を乗り越えれば、理想を実現するための力が身につき、強く賢い精英樹となれることを。  そして親御さんには、ご子息、ご息女が未来を行き抜くための力を得られるよう、本学院へのご理解とご協力をお願い申し上げます。 イラスト:明暮みつどきimage=439590050.jpg
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