161人が本棚に入れています
本棚に追加
/14ページ
教育理念
大白薫は、東都防衛学院創設時、
これから迎え入れる生徒たちを樹にたとえ、
“精英樹の育成”を目標としました。
その際に掲げたのがこの言葉です。
これには、二つの意味が込められています。
一つは、決して幸せとは言えない世界を築けなかった大人の贖罪として。
もう一つは、生徒たちを待つ試練を暗示して。
精英樹とは本来、周囲に比べて優れた個体で選抜されたものを指します。
誤解してほしくないのは、大白が言う試練とは、
精英樹を選り分けるための手段ではなく、
精英樹の苗木を成長させるための過程を表しています。
そう、東都防衛学院を選び、志すその意志こそが、
すでに精英樹である証であると。
本学院の役割はただひとつ。
この世界に在りて、清らかで、
賢さと風格を併せ持ち、輝きをはなつ者――
すなわち、精英樹を育成し、
社会に送り出し、豊かな世界を築くことです。![image=440339612.jpg](https://img.estar.jp/public/user_upload/440339612.jpg?width=800&format=jpg)
![image=440339612.jpg](https://img.estar.jp/public/user_upload/440339612.jpg?width=800&format=jpg)
最初のコメントを投稿しよう!