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日本に声明が出されたのは6年前だった。
朝からニュースは、世界を蹂躙[ジュウリン]するライトニング帝国からの通告を再三報道し、国会内の会談の映像が流されていた。
それから一月の間に、日本は世界の流れに飲み込まれる形になる。
まず決定を下すよりも早く、アメリカ合衆国の通達が来たのだ。
“ライトニング帝国の属国となるならば、全ての輸出入を今後一切拒否する”
多くの面でアメリカに頼っていた日本は、その宣言に戸惑った。
ライトニング帝国からの要請を拒否すれば、日本は軍事介入を受けてあっという間に滅ぼされるだろう。
しかし、要請を受理すればアメリカからの援助が無くなり、日本の内部が枯渇する。
二つの大国に挟まれて、日本は身動きが取れなくなったのだ。
すると、そこで日本の当時の天皇陛下が、一つの提案をした。
それはライトニング帝国の皇帝陛下との、一対一の会談だ。
この会談は実現した。
意外にもライトニング帝国皇帝はそれを快く受け入れ、彼自身が日本に来て京都の料亭でそれは行われた。
しかし、結果的に交渉は決裂。
その理由は料亭を一人の男が襲撃した為だっだ。
まだ若い男は刀とサブマシンガンを持ち、異様な戦闘力で護衛を薙ぎ倒し、瞬[マタタ]く間にライトニングの皇帝に向けて発砲した。
しかし皇帝は同時に軍人でもあり、傷は負っても死ぬことは無かった。
この事件を受けて、ライトニング帝国は日本への進軍を決定。
一年間の戦争は、世界の予測通り日本の敗北、ライトニング帝国の勝利に終わった。
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