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ある夜、私は人がたくさん通る大通りを転々と歩いていた…
「帰りたくない…」
そんなくだらない理由をなすり付けて…
ぼぅ…っと細い路地に入ると…
やはり絡まれてしまった。
「ねぇねぇそんなトコで一人でなにしてるの?」
「こっちに来なよ」
3.4人の男性…
みるからに高校生くらいの…
そいつらは酔っているのか、
声をかけてくる。
「フラフラじゃん大丈夫?」
「かわいいね!一緒に遊ばない?」
やめて…いっぺんにしゃべらないで…
気持ち悪い…
フラッとよろけた直後、
一人が手を肩にやり支えた。
その時…
反射的に男を突き飛ばした。
男は冷たい地面に尻もちをついた。
「あっ……」
気づいた時には夜の町にはすぐに溶け込んでしまうほどの
小さな声が出た。
もぅ遅かった…
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