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その後、郷田に何を言われたか覚えていない。
点を入れたことについて話をしていたのかもしれない。
ただあんなうまい人の中で、試合に出ていたことが恥ずかしかった。
早く体育館から出たかったのだ。マネージャーはタイプだったけど。
体育館から出た時、太陽は地平線に沈みかけていた。
(なんか時間無駄にしたな。)
学校の門を出た後、本屋に向かい、漫画を物色した後に家への帰路についた。
家に着くと、誰もおらず、俺ひとりだった。
(やっぱりバスケ入った方がいいのか?)
俺が冷静さを取り戻すとこう自己暗示するのだった。
やはりあの横山さんが忘れられない。
たった一度話しただけだけど…。
「とりあえず明日は生徒会に行ってみよう。何かわかるだろうし。」
部屋に入って携帯をいじっていると、妹が帰ってきた。
(話すことはないから部屋から出なくていいか。)
時計を見ると7時を回っていた。
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