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それから了解両親が帰って来たのは8時を回ったときだった。
「親も帰って来たことだし、リビングに行くか!」
リビングに行くと、ご飯の準備ができていた。
テーブルを挟んで両親、子供という並びで座った。
ふいに父親が
「部活はどこにするんや?絶対入った方が良いよ。」
俺は重々しく口を開いた。
「バスケ部の見学に行ったけど、恥ずかしくなって抜け出した…。」
「逃げたらいかんでしょ。バスケは割とやりたかったでしょ。」
「今では後悔してる。でも今でも気持ちは変わらない。バスケ部には俺は入らない。」
ここで言っておくが、俺がバスケに今までこだわっていたのは父親が昔、バスケをやっていたからでもあった。
だからミニバスも自然とやるようになったし、特に嫌いになることもなかった、あの日までは…。
高校に入ってバスケ部に入ろうとしたのはそれを克服するために前向きになろうとしただけだった。
ただ、やっぱりダメだ。表向きでは恥ずかしくなって抜け出したことにしているが、核心は違う。
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