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その出来事はとりあえずおいおい話していくことにしよう。
ご飯が終わると時に何もせずにダラダラしたあと、風呂に入って寝た。
次の日、学校に行くと無性に気まずかった。
今日は生徒会に行くことになっていた。
ただ、同じクラスには郷田がいるわけで、話さずに一日を経たせることはできなかった。
「なんで昨日帰ったん?いちお体調が悪くなったことしたけど。」
「昨日はゴメン。ちょっと思い返すことがあって…。」
「まぁあの状態じゃ入れとは言えんから、また入りたい時に言ってくれ。」
郷田はとても優しかった。本当にすまないことをしてしまった。
人生には悔いが残ることは多々あるわけで、歳をとった時に、些細なことと思うのだろうが、こればっかりは今の段階ではわからない。
(今日は生徒会に行くんだから悔やんでも仕方がない。)
その日は昼から雨に変わり、蒸し暑い一日になった。
放課後、俺は南館一階にある生徒会の部屋に行くべく、階段を降りた。
俺の学校では生徒会は敬遠されがちだったが、俺にとってはやりたいことのできる部のひとつでもあった。
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