2人が本棚に入れています
本棚に追加
/29ページ
とある日、高校に入って初めてのテストがあった。
俺は編入組で、どのように勉強していいか分からなかったが、席の近くの人に勉強法を教わったので、なんとかなると思っていた。
しかし、結果は散々。赤点が半分もあった。
(仕方ない。初めてのテストだったし。)
ただ、赤点を取ると部活動及び生徒会に一週間出れないというきまりがあった。
ようは補習があるというわけだ。
ここで、中学時代の俺の話をしよう。
俺は中学時代、そこそこ強い中学のバスケ部員だった。練習も休まずに行ったし、誰よりも声を練習中に出していた。
ただ、極度のびびりだった。
試合に出たとしても体が動かない。
練習通りにいかない。
俺には試合になると弱くなるというレッテルが貼られた。
そのため、試合に出る機会はめっぽう減った。
だからずっとベンチで応援していた。ベンチに入れるだけで十分だと自分に割り切っていたのかもしれない。
今ではその時の俺の状態はわからない。
そんな俺であったが、試合に出られるチャンスを得た。
それが永遠忘れられない日となるとは思ってもみなかった。
最初のコメントを投稿しよう!