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若い男性の声だ。
姿はカーテンでよく見えない。
家主、というよりも、家主の息子だろうか。
わたしはそう感じた。
(A市は古くからその地に住んでいる人が多いので、若い世代のみの家庭は非常に少ないです。)
幸いその人は、いまだ吠え続けているそのシェパード、ネロに気を取られていて、
わたしの方にはすぐには気がつかなかったので、わたしは急いで石灯篭の後ろへと身を隠した。
ネロは鳴くことをやめ、大窓に近寄り、
その人に顎の下を撫でられると気持ちよさそうにきゅ~んと鳴いた。
「寒いだろ、中入んな。」
そう言って男性はシェパードを家の中へと招き入れる。
「(ナイス。゜(゜´Д`゜)゜。!!!!)」
これで脱出の邪魔物はなくなる……!
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