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「おい。返事しろ。」
そこまで時間は経っていないだろう。
わたしは自分に呼び掛ける男性の声と、頬に感じる生暖かい感触で目が覚ました。
薄めを開けると、わたしの顔を覗き込むふたつの頭。
逆光で顔まではよくわからないけど、
おそらく片方は犬だねwフォルム的にw
頬の生暖かいのの正体も奴の仕業だw
めっちゃぺろぺろ舐められている。笑
そしてもう片方は先程見た男性なんでしょうが………。
わたしは彼を見た瞬間、こう口走った。
「救急車!救急車は呼ばないで!」
侵入先で搬送とか……。
(駆け付けた両親はあまりの恥ずかしさに泣くことでしょう。笑)
男性は口角を上げてこう言った。
「第一声がそれなら頭はちゃんと働いてそうだな。イカレたんじゃないかって思ってたけど。」
男性のそのひとことに、わたしは安心して息をつく。
「大丈夫そうです………。ちょっと痛いけど。
助けてくださって…ありがとうございます。」
確かにまだ頭に鈍痛が走る。
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