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「とりあえず風邪引くし、家ん中入ったら。」
「はい…。すみません。」
わたしは先導する彼とネロの後ろについて家の中に入った。
ディテイルまで凝ったつくりの綺麗なドアが背後でがちゃりと閉まる。
「タオル持ってくるからちょっとそこいて。」
そういうと彼はひとり玄関に上がり、奥の部屋へと消えていった。
「(物凄く綺麗でデカい家だ…)」
外の和装から打って変わって、家の中は玄関を見る限り、洋間仕様だ。
この廊下はどこまで続いているのだろう。
家の果てが見えない。
「というか……」
わたし男の人のおうちに、お邪魔してる……?
え?ただでさえ女子校通いで男の人に免疫とかないのにいきなり家とか……(◎△◎;)
緊張する緊張する!!!!!(◎□◎;;;;)!!!!!
てか!今日!初めて会って!いきなり家って!
わたし大胆すぎる。゜(゜´Д`゜)゜。!!!!
………………って、そっか!
出会ったのが自宅なんだから仕方ないよな!!!!!はっはっはっ!斬新!初めて会った場所が自宅とかわたし斬新!!!!!!!
゜+。:.゜ヽ(*´∀`)ノ゜.:。+゜
緩んだ表情で玄関を見回す。
先程まで彼の履いていた男物の靴がおいてある。
心の奥がじんわりとする。
「(それにしても………)」
男の人の家もわたしが普段行ってる友達ん家と、なんか変わらない匂いだなあ…
初めて来る男の人の家…………
わたしはすんすんと鼻を鳴らしながら玄関先の匂いをふんだんに嗅いでいた。
すんすん(-・・-)
すんすんすんすすすすすんすんす
「何やってんの。」
「うわ!!!!!!!!!!!」
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