おっさんと少年

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ベシベシ!  「そうか!痛いかぁ?!だがな。俺はお前の兄弟子では無い!むしろ俺はフォースの暗黒面に飲み込まれて生き別れになったお前の、父だ!!」 「ふぇ~?父さん?という事はキミもおっさん?!てか、ちょっと痛いよ。」 ベシベシベシ! 「そうだ!おっさんだ!おっさん、ど・お・し!仲よく親睦を深めあおうでわないか!」 ベシベシベシベシベシベシベシベシベシベシベシ!メリメリベシベシ・・・・ 「痛たたた・・・・!」 「あははは!」    ベシベシベシベシベシベシベシベシベシベシベシ!メリメリベシベシベシベシベシベシベシベシベシベシベシベシベシ!メリメリベシベシ・・・・・・・。 「ちょ。マジで痛いちゅうの!」  目に大粒の涙を浮かべて、額に出来た巨大なコブを両手で抑えて叫ぶ変質者な少女。 「おっと。さすがにやり過ぎた。すまん。」 「突っ込みで本気チョップとか馬鹿なのじゃ無いかなカナ!?」 「馬鹿だと?こっちはオマエの糞つまらねぇコントに無理やり付き合わされてるんだ!いい加減にしねぇーとマジでぶっ飛ばすぞ?だいたいオマエは誰なんだよ?」 俺の怒りは叫ぶだけでは収まらず、再び渾身の力を込めたチョップの態勢! 「ひぃーごめんなさい!謝るからチョップは堪忍して!ボク、女の子なんだよぉ?」 女の子。その言葉の響きに、挙げた手の掌を引っ込める。 「くっ。卑怯者めが!」
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