お世話係は幽霊

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耀は彼女の容姿やメイド服よりも、一瞬見た表情がはっきりと記憶に残っていた。 あの時、声をかけた方が良かったのではないか?と耀は自問自答している。 今さらそんなことを考えても、どうにもならないことは耀自身がよくわかっている。 もし・・・もし、明日会ったら声をかけようと耀は決心する。 声をかけたところで、彼女の為に何かしてあげることできるかどうかはわからない。それこそ、話を聞いてみないとわからないことだ。 もしかしたら、耀は自分のモヤモヤした気持ちをどうにかしたいというだけかもしれない。 しかし、一つはっきりしていることがある。 それは、耀にとって彼女は放って置けない存在になっているということだ。
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