7人が本棚に入れています
本棚に追加
/44ページ
ただ、見えている耀だからこそ、不思議に思ったことがあるようだ。
その女性は綺麗な黒髪のストレート、整った顔立ち、艶のある白い肌、モデルとしてもやっていけそうなスタイルをしている。
そんな彼女はメイド服を着ていた。
素晴らしい容姿とメイド服という組み合わせは、人の目をひくには十分過ぎるものだろう。
にも関わらず、人々の目が彼女に向くことはない。単に、メイド服という普通の格好ではない彼女と関わりたくないという理由で、敢えて目を向けないようにしているのではない。
まるで、そこに彼女がいなかのように、見えていないかのような様子だったのだ。
最初のコメントを投稿しよう!