*1Light* 急展開、凶展開。

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――――――… ――… そして今に至る。 今振り返ると、 もう後悔しか出ない。 …なんであんな男の手を …いや、そもそもなんで 入学式をサボろうと したんだろう。 今、俺は 生徒会特別室… 通称生徒会室にいる。 何故かブレザーを剥ぎ取られ 違う制服を 羽織らされた。 ―目の前には 4人の男。 金髪に銀髪に エメラルドグリーンに なんだろう… すごく表現しにくい 髪色の人が。 綺麗な赤紫? マゼンダっていうか… でも光の加減によって、 紫にもつつじ色にも 見える。 …誰一人 まともな髪色がいないって どういうことですか。 それに髪色だけが 個性的なんじゃない。 「いやー、 なんとかなるもんだねー よかったよかった。」 「ぜんっぜんよくねーよ!! てめぇマジで一回 沈めんぞオラァ!!!!!」 「まあまあ姫。 落ち着いて落ち着いて。」 「確かに姫抱きとか かなりGJでした会長!!」 笑ってたり怒ってたり 苦笑してたり なんかハアハアいってたり。 とりあえず 目をあわせたいとは 思える人は誰一人として いない。 「あ!会長!! 美人副会長が 困惑しています!!」 銀髪で笑顔の彼が 俺を指差す。 …できたら忘れたままで いてほしかった。 「あ、そうだった。 よし!じゃあ簡潔に 自己紹介ね。 まず姫たんからー」 「てめぇ… いつか本気で殺る…っ」 物凄いオーラを出しながら、 さっきまで叫んでいた 綺麗な赤紫っぽい髪の 先輩が、 俺に近づいてくる。 (何か怖い。え?不良?) 「はじめまして。 生徒会書記件会長補佐の 姫戸なつきです。」 さっきまでの 険悪な表情とは違い、 真面目な顔で 少し微笑む彼。 …すごく挨拶や 振る舞いが丁寧で 驚いた。 「俺は生徒会会計の 若王子刻夜(ワカオウジ トキヤ) 君、綺麗な髪してるね。」 いつの間にか 目の前にいて、 俺の髪を撫でたのは 見た目が一番派手な人。 髪が長く、所々 くるくると巻かれている。 とにかく派手な髪型。 エメラルドグリーンの髪で 片目を隠している この人は、 さっきまで姫戸先輩を なだめていた人だ。 そして、さっきまで ステージに立っていた人。 「俺は生徒会会長補佐の 雪桜由紀です! 同じクラスだし、色々と よろしくね!! あ、さっきは 萌の提供をありがとう!!!」 えへへっと笑って あーもう今なら 死んでもいい!!とか 叫んでいる彼は、 銀髪の、最初 会ったとき悶えていた人だ。 (…明に似てる?かな。) 第一印象が "変人"な辺りが。 .image=445498114.jpg
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