*0Light* 俺の世界、君の過去。

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―それから1週間。 そいつはいつの間にか 俺の隣が当たり前かの ように、どんなに 冷たくしても 付きまとってきた。 「…なあ。」 「ん?五十嵐君から 話しかけてくれるなんて めずらしいねw デレ期ktkrwww」 何が楽しいのか、 目の前のそいつは ニコニコと笑っている。 「話がある。屋上きて。」 「えwww まさかの告白?www」 「断じて違う。」 昼休み。 教室内の視線が 鬱陶しい中、 俺たちは屋上へ向かった。 「うわー…見事に 誰もいないねーw リア充の1人や2人いても おかしくないのにwww」 「ここ立ち入り禁止だから。」 「把握wwwwww」 ヘラヘラ笑うそいつは 屋上の中央まで行き、 空を見上げて いい天気だな、と 笑いかけてきた。 (…どうして。) 「"どうして"。」 「な…っ」 急に真剣な顔つきに なった目の前のそいつ。 まあ笑っては いるんだけど。 俺が今思っていたことを  口に出すから、 がらにもなく 驚いてしまった。 「…って顔してるよ?w」 「…わかってんだろ。 俺がききたいこと。」 「んー…まぁ大体?w」 ヘラッと笑って、 屋上の奥のフェンスまで 歩いていくそいつ。 とりあえず俺も 一定の距離を 保ちつつついていく。 フェンスまでたどり着いた そいつは フェンスの前で立ち止まって こっちを向かず、 外の景色を見ている。 「めんどくさいのは 嫌だから単刀直入にきく。 なんで俺に つきまとうの。」 「じゃあ五十嵐君は なんで人と距離を置くの?」 質問を質問で 返すなよ…。 「人と関わるのが 面倒だから。」 「そっか。」 ……。 で? 「…俺も一緒、いや ちょっと違うかなw でも仲間なんだよねwww」 「は?」 ていうか質問に 答えろよ。 「七瀬明。」 「お前さ、質問に 答える気ある? 無いならもういいよ。」 俺は出口へ向かって 歩きだす。 「七瀬明って きいたことない? 結構有名だよ?w」 …ピタリ、と俺は 足を止める。 「…七瀬って確か……」 去年の秋なんていう かなり微妙な時期に 引っ越してきた… 「美少女サン、だろ。」 「…俺だよ。」 「は?」 振り向くとそいつも いつの間にか こっちを向いていて。 苦笑しつつも ニッと笑っていた。 「七瀬明って俺のことw」 「…なんでスボン はいてんの? 男装癖でもあんの?」 .
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