第三章

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「失礼します・・・」 ガラッと音を立てて保健室のドアを開ける。 入ると、目の前に立て札があった。 『先生不在。ベッドで休む人は机の上の紙に名前を書いてください。』 日和は机の上に置いてある紙に名前をかき、ベッドに潜り込んだ。 「・・・・!」 「・・・・・!!」 何か声が聞こえる。 何か言い合いしてる・・・? 「お前にそんな事言われたくねぇんだよ!!」 日和がはっきり聞いた言葉はこれだけで。 その言葉を言った人はドアをバンッと音を立てて開け、でていった。 あの声・・・ 久喜くん・・・? 久喜くんであろう人と言い合いしていた人は、カーテンを開け日和が寝ているベッドに近づいた。 日和はとっさに目を閉じ寝たふりをした。 . .
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