第一章

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窓から入ってくる風が冷たい。 目の前には入学当初から好きな人が立っている。 でもそこにあるのは私の好きな優しい笑顔じゃなくて、見たことのないくらい冷たい表情だった。 「で?」 「え・・・?」 相手の問いかけに泣きそうな声で聞き返す。 私の目の前の貴方はイライラしている態度を隠さない。 「だーから、用はもうないんでしょ?目障りだからどっか行ってくんない?」 私は耐えたれなくなり走り出す。 涙がポロポロと流れ出して止まらない。 なんで・・・? 私は何かあの人になにかしたんだろうか・・・。
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