悪ノ娘

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厨ノ小娘<悪ノ娘:替え歌> 作詞:LIQU@。 作曲:mothy(悪ノP) 編曲:LIQU@。 「おーっほっほっほっほ!」 「さあ、疼きだしなさい!」 むかしむかしあるところに 一般家庭の一軒家 妹のポジションにいる 齢十四の中学生 血糊にまみれた調度品 性格よく似たお隣さん 愛犬の名前はケルベロス 全てが全て彼女のもの 包帯が足りなくなったなら 救急箱から奪い取れ マッチを自室で灯したら 人格が変化する 『この小娘は 意志が強すぎて困るぜぇ!!』 中二病 進行する 痛々しさに気付かずに 周りの哀れむ視線など 嗚呼 気にすることなく生きていく 魔界の王女の好物は オカンの手作りの春巻き だけども今夜の夕飯は 安売りされてたお惣菜 怒りに狂った王女様 魔族の人格呼び出して 静かな声で言いました 『夕飯の準備を邪魔しなさい』 母が背中を向けてる間に 数種のおかずが消えていく 驚く母親の嘆きは 影羅には届かない 『久々の飯だぜ(笑)』 中二病 進行する 感受性の強さで 一見普通に見えるのに 嗚呼 妄想激しく近寄れない 中二の娘を叱るべく ついに母親は立ち上がる 家族の想いを率いるは エプロン着けた専業主婦 つもりにつもったその怒り 家全体を包み込んだ 長年の家事で鍛えた 母親に敵など居ない ついにお部屋は囲まれて ケルベロスも逃げ出した 火遊びしていた王女様 ついに怒られた 『春巻きが 食べたかったんだもん!』 中二病 退行する 怒られた反動で 彼女の馬鹿げた作戦は 嗚呼 もろくもはかなく崩れてく むかしむかしあるところに 一般家庭の一軒家 妹のポジションにいる 痛さの抜けた大学生 夕飯の時間は午後7時 兄貴が妹呼ぶ時間 王女と名乗っていた人は 一人自室で何を思う ついにその時はやってきて 夕飯を告げる声を出す ノックをしないでドアを開け 彼女にこう言った 『久々の飯だぜ(笑)』 黒歴史 よみがえる 手足をバタつかせて のちの人々はこう語る 嗚呼 彼女は正に中二病
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