悪ノ娘

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ねぎのむすめ<悪ノ娘:替え歌> 作詞:こみかん 作曲:mothy(悪ノP) 編曲:こみかん 唄:初音ミク 「ねぇ、ねぎを頂戴」 むかしむかし ある所に 農業きわめた王国の 闇の夜に暗躍するは みどりの髪のした ねぎむすめ 香りかぐわしき ねぎもとめ 今宵 畑で踊りましょう 緑みずみずしき ねぎに飢え 翡翠の瞳はどこ狙う? ビタミン足りなくなった日は 近所の畑を荒らします 番犬に吠えられた日は すごすご 帰ります ああ ねぎ食べたい ねぎむすめ 可憐に舞う かぐわしきねぎ求め お金で買おうという発想 ああ 全然頭にありゃしない 翡翠の瞳が夢見るは 地元の美味い特産で 塩焼き いけるという噂 今宵お目にかかりましょうか 風にそよぐそのみすがた まさしく逸品とよぶべき 未見の味によだれおつ お味はどれほどなのでしょう? 突然空腹 お腹鳴り 今日は あきらめて帰ります 路地で見つけた張り紙には ねぎ泥棒に注意 あれ なにしに来たんだっけ?? ねぎむすめ 虚ろに舞う 記憶に不安残し とても美しい髪なのに ああ ほおかむりで隠れてみえぬ 今宵こそはと忍び込む 泥棒ツールは不必要 飛行も 霧化もできなくとも うちの気合なめるんじゃない 整えられた畑の中 伸び行くねぎは麗しい ねぎよ 迎えぞまいりました 私とともに 来ておくれ つと この手を伸ばしたとき 旋律が我が身を襲う 周りを見渡したときには 番犬(いぬ)に囲まれていた ……オワタ ねぎむすめ 逃げ回る 犬におしりかじられ ド派手な悲鳴をあげながら ああ 一目散ににげて行く むかしむかし ある所に 農業きわめた王国の 闇の夜に暗躍するは みどりの髪のした ねぎむすめ ある夜倉庫に忍び込み 見渡す棚は ねぎばかり 翡翠の瞳の食の魔女は なんと 一人で食べつくす ついに体も肥え太って 入った所から出られない 貪る唇が紡ぐは 満足そうな声 ああ ねぎおいちぃ ねぎむすめ 捕まった 食べ過ぎたために動けず 近所の人はこう言った ああ 彼女は正に アホのむすめ
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