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それからオレは広めの部屋に案内された
室内はクリーム色の壁紙で豪華なテーブルやソファーがあり、奥にはでっかい何かのマークのロゴが入った旗のようなものが壁に飾ってある
(ん?あのマーク……何処かで見たな)
そんな事を思いながらオレはソファーに座る
「君は何歳なんだい?」
「……17歳です」
「なら大丈夫だ ワインでも一緒に飲もう」
そう言いながらウォーテルはワイングラスに赤ワインを注ぐ
ちなみにこの国の法律では酒は15歳から飲める事になっている
「それにしても、とても綺麗な黒のドレスを着ているね 美しい君に相まってるよ」
そう言ってウォーテルはウィンクをする
《ウオエ゛ェ゛ェ゛》
(こらベリィ!気持ちは分かるが吐くな!)
「ありがとうございます ウォーテル様に誉めてもらえるなんて光栄です」
「そうかな?ならそのドレスが汚れないように僕が飲ましてあげよう」
ぱちんっとウォーテルが指を鳴らすと、グラスの中のワインが真珠くらいの大きさの球状になって宙に浮く
「さぁ ワインの真珠が君の口に入るよ」
(その言葉やめれー!キモいー!!)
なんとか顔に出さないようにする
そしてワインはだんだん口に近づいていき……
バシッ!
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