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「え―――」
「な―――」
ズガァァァアン!!
オレの手足を掴んでいた男4人は天井と床にそれぞれ突き刺さった
何をしたかって?
ただ殴っただけだよ
「な、なんだテメェ……!」
「ふぁ~……演技してんのマジ疲れたわ~」
《それよりアル 早く攻撃系に切り換えなきゃ 私の能力は戦闘向きじゃないんから》
「分かった分かった なら……サティ、お前でいこうか」
《ヒャッハー!ようやくオレの出番かー?》
「何をごちゃごちゃ言っている!お前ら!殺れぇ!!」
「「「「「「おぉぉぉぉぉぉぉっ!!」」」」」」
6人の男達がナイフや剣を持ってこちらに斬りかかろうとする
「……漆黒の炎 サタン!」
そう叫ぶとオレの体は真っ黒い炎に包まれる
「な、なんだぁ!?」
「黒い炎だと!?」
男達はいきなりの黒い炎の出現で戸惑っている
「……いくぜ」
オレの体を包んでいた黒い炎はそのまま漆黒の鎧に姿を変えた
そしてその右手には両刃の剣が現れる
「お、男だとぉ!?」
《ハッハー!!あいつら驚いてるぜアル!》
(そりゃそうだろ 女だった奴がいきなり炎に包まれたかと思ったら、男になっているんだからな)
ちげぇねぇ!とサティは高らかに笑いながら相槌を打つ
憤怒のサティの能力は『漆黒の炎(ダークネスブレイズ)』
読んで字の如く、漆黒の闇の炎でどんなものでも焼き尽くす地獄の業火
サティの意思1つで大きさや威力、有効範囲まで自由自在
また一度着火したらサティとオレの力以外では絶対に消す事はできない
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