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「えぇい!たかが餓鬼1人に何を手間取っている!」
「ウォーテルさん?!」
ウォーテルは額に血管を浮かび上がらせる程キレているらしく、その手にオレンジ色の炎を出す
「お前らにできないならオレが始末してやらぁ!」
そう叫ぶとウォーテルはそのオレンジ色の炎をオレに向けて放った
「……炎対炎か」
《オレンジと黒 どっちが勝つかな?》
オレは剣の切っ先を向かってくる炎に向ける
すると、その先端から先程左手から出た黒い炎が同じように渦を巻きながら出てきた
「なっ!?」
「簡単だ 黒き炎が全てを焼き尽くすまでだ」
その言葉通り、黒い炎はウォーテルのオレンジ色の炎を燃え散らしている
「ば、バカな!?」
「……!?ウォーテルさん、こいつ間違いねぇ!」
部下の1人がオレの顔を見て何かを思い出したようだ
「赤い髪に『蒼眼(ブルーアイズ)』……!そして『黒い炎』!!こ、こいつは、『エンペラー(皇帝)』だぁぁぁ!!」
「なにぃぃぃぃ!?」
(エンペラー?)
《お前知らなかったのか?巷じゃあお前はそう呼ばれてんだよ》
それは初耳だ
(なんでだ?)
《さぁな 大方、お前がオレ達セブンシンズを従えているからじゃねぇの?》
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