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《それにしても、あの女たらしをやっつけた後すぐに容姿転換して正解だったね》
(まぁな じゃなきゃ今頃オレも騎士団に捕まっていたかもしれないしな)
そうルーシィと会話しながらオレはコーヒーを飲む
相変わらずベリィはかなりの量の料理をがっついている……
《でもあんたも一応厄介者なんだけど?》
(まぁ行く先々で暴れてるからな……)
苦笑いしながら頬をポリポリとかく
何かと旅先でトラブルに巻き込まれてしまう哀れなオレ
今回は奴隷商人、前は盗賊とチンピラ、その前は変な教団
……その度にこいつらを使って返り討ちにしていたからなぁ
あながちサティが言っていたエンペラーの意味も当たっているのかもしれない
《それにしても、エンペラーなんてアルには似合わないわね》
《ホントホント》
アーシーはクスクスと笑い、マミィはなんか呆れている
(オレに言うなよ 好きでそう呼ばれてるんじゃないんだから)
《私はアルに甘えられればいい♪》
そう言ってベルは勝手にオレの影から姿を現してオレの左腕に抱き着く
「お、おい!?勝手に出てくんなよ」
「いーじゃんいーじゃん!」
《…………ベルずるい…………私も》
そう静かに言って次にリヴまで現れてベルとは反対の右腕に抱き着いてくる
なに?リア充だと?
馬鹿野郎、こっちとしては疲れるだけだ
《あ、あんた達!何勝手に姿現れてんのよ!》
頭の中でマミィがワーキャーと騒いでいる
うん、やかましい
「大好きなんだから甘えるのは当たり前でしょ?」
「…………勝った」
何故かリヴとベルは勝ち誇った顔でマミィを小馬鹿にしている
《う、うぅ~……な、なら!私だって!》
何かを決めたらしく、マミィは勢いよく影から(ry
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