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「お、お前まで出てくるのかよ……」
オレは呆れさ半面、疑問半面の表情でマミィに問う
一方マミィは何故か顔を赤らめてそっぽを向いている
はて……?
「か、勘違いしないでよね!べ、別に羨ましくて出てきたんじゃないんだから!」
なんかテンプレ的な台詞を言いながらこちらをポカポカと叩いてくる
「へいへい……」
一気にオレはセブンシンズ4人に囲まれてしまった
ちょっときついな
《あー!ずるいよ4人ともー!》
《お前らだけのアルじゃねぇぞ!》
《なら私達も混ぜてもらおかしらね》
「え?ちょっと待―――」
こちらが言い終わらないうちにサティ・ルーシィ・アーシィの3人も出てきてしまった
あっという間に7人に囲まれてしまったオレ
とにかく男性客からの嫉妬と憎しみの眼差しが、大量に降り注ぐ矢の如く突き刺さる
するとそんな視線に気がついたサティがゆらりと立ち上がって男性客達を逆に睨み返す
「なんだテメェら?じろじろとこっち見てんじゃねぇよコラ 殺されたいか、あ゛?」
そんなサティに恐れをなしたのかこちらを睨んでいた男性客達はびくびくしながら視線を外す
「ケッ 腰抜け供が」
最後にそう吐き捨てサティはゴクゴクとグラスに注いであったビールを飲む
「豪快過ぎるだろお前」
「何言ってるんだアル!ビールはゴクゴクと喉を鳴らして飲むのが普通だろ?」
「女ならそんな男みたいには飲まん」
「ケッ オレは男だ馬鹿野郎」
そう文句を言いながらまたビールを飲み始める
どう見たって女にしか見えねぇよ
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