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翌朝、オレは7人の体温の熱さと重さで目が覚めた
「……だりぃ」
今の時間は午前7時30分
ちょうど飯時だ
「おいお前ら……起きろ」
この宿にはオレ1人分の料金で泊まっているので7人分払ってないのはちょっと詐欺かな?
まぁ起きたら早く体の中に戻ってもわらなくてはいけない
「んぁ~……おはよぅアル~」
最初に起きたのはルーシィだ
「おぅおはよう 顔洗ってこい」
分かった~と言ってルーシィは洗面所にとてとてと向かう
「うぅ……よぉアル」
「おはよサティ お前も顔洗ってこいよ」
「おう」
寝癖でボサボサの銀髪をガシガシとかきながらルーシィと同じように洗面所に行く
それからベルやマミィ、リヴとベリィとアーシィも起きてシャワーを浴びたり、顔を洗ったりしに行く
「今日もいい天気だねぇ……快晴だ」
でもちょっと風があって寒そうだ
「もう入るの?」
「もう少しいたかったんだけどねー」
「まぁ仕方ないさ こっちは一応詐欺って泊まってるんだからよ」
「まぁね なら早く戻りましょう」
アーシィがそう言うと7人の体が青い炎に包まれる
これはオレの体に戻る時に現れる炎らしい
「今日は寒いから風邪引かないようにしなきゃね」
消える寸前にルーシィがウィンクしながら言った
「へいへい……」
そして無事7人全員が体に入る
《早くご飯行こ!お腹ペコペコだよぉ!》
「分かった分かった あと飯食ったら部屋には戻らないで行くからな」
《分かったわ》
《…………お~》
《今日はどうするんだ?》
「ひとまず街をぶらぶら歩いてみようと思う」
《なんでまた?》
「昨日ウォーテルの船から貧民街(スラム)らしき集落が見えたんだ」
《貧民街?こんな賑やかな街に?》
「こういう街だからこそ『光』があり『影』が存在する」
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