第2話 光と影

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翌朝、オレは7人の体温の熱さと重さで目が覚めた 「……だりぃ」 今の時間は午前7時30分 ちょうど飯時だ 「おいお前ら……起きろ」 この宿にはオレ1人分の料金で泊まっているので7人分払ってないのはちょっと詐欺かな? まぁ起きたら早く体の中に戻ってもわらなくてはいけない 「んぁ~……おはよぅアル~」 最初に起きたのはルーシィだ 「おぅおはよう 顔洗ってこい」 分かった~と言ってルーシィは洗面所にとてとてと向かう 「うぅ……よぉアル」 「おはよサティ お前も顔洗ってこいよ」 「おう」 寝癖でボサボサの銀髪をガシガシとかきながらルーシィと同じように洗面所に行く それからベルやマミィ、リヴとベリィとアーシィも起きてシャワーを浴びたり、顔を洗ったりしに行く 「今日もいい天気だねぇ……快晴だ」 でもちょっと風があって寒そうだ 「もう入るの?」 「もう少しいたかったんだけどねー」 「まぁ仕方ないさ こっちは一応詐欺って泊まってるんだからよ」 「まぁね なら早く戻りましょう」 アーシィがそう言うと7人の体が青い炎に包まれる これはオレの体に戻る時に現れる炎らしい 「今日は寒いから風邪引かないようにしなきゃね」 消える寸前にルーシィがウィンクしながら言った 「へいへい……」 そして無事7人全員が体に入る 《早くご飯行こ!お腹ペコペコだよぉ!》 「分かった分かった あと飯食ったら部屋には戻らないで行くからな」 《分かったわ》 《…………お~》 《今日はどうするんだ?》 「ひとまず街をぶらぶら歩いてみようと思う」 《なんでまた?》 「昨日ウォーテルの船から貧民街(スラム)らしき集落が見えたんだ」 《貧民街?こんな賑やかな街に?》 「こういう街だからこそ『光』があり『影』が存在する」
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