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《今日はちゃんと風呂に入られるんだろうな?》
のんびりと街を歩いているとサタンがなんかぼやき始めた
(今日は大丈夫だって ちゃんとした風呂のところに泊まるからさ)
《ならいいけどよ》
実は昨日止まった民宿は風呂はあったのだが、あまりの汚なさに7人は入る事を拒否したのだ
とか言っているオレもその風呂には入らなかったけどね
「キャー!ウォーテル様だわー!!」
「ほらあそこにいるわよー!!」
「ん?」
前からバタバタと10人くらいの女の子達が目をハートにさせながら、勢いよく走り去っていく
《ウォーテル?》
(どっかのアイドルか何かかな?)
とりあえず興味があるのでオレも引き返してそのウォーテル様を見ようとしよう
《あれがそのウォーテル様みたいだね~》
(そうみたいだな)
見た目はだいたい20代後半から30代前半といったところだろう
髪は金髪でガチガチにワックスで固めている
《……魔法の匂いがするよ》
どうやらベリィは何かを嗅ぎつけたみたいだ
(なんの?)
《ちょっと待って これは……『魅惑(エルス)』だよ》
魅惑(エルス)とは人々(異性)の心を術者に引き付ける魔法の事で、香水のような容器に入って売っていた
しかしそれは何年か前に販売が禁止されているはずなんだけど……
《あんな偽りの魅惑魔法で女の子達の気を引こうだなんて、本当にやらしい奴!》
マミィは相当ウォーテル様にお怒りのようだ
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