第4話 覚醒

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「もう過ぎた事だ 今さらお前等に嘘をついていたくらいで、殴ったり蹴ったりするかよ それに……オレの事を思ってついた嘘だからな」 「……アル……」 するとリヴが涙を流しながら抱き着いてきた あぁ……服が涙と鼻水で濡れていく 「アルー!」 それに釣られてベルやルーシィ……ていうか全員が抱き着いてきた ……待て待て待て待て! 「重いぃぃ!熱いぃぃ!離れろお前等ー!!!」 「アルー!」 「やっぱりお前は最高だぜー!」 「アル好きー!!」 「わ、私だってアルの事が……」 「フフフ 今夜は久しぶりに熱い夜にしましょ?」 「熱い夜になんかするかぁぁぁ!」 馬鹿か? こいつら馬鹿ですか!? 約40kg前後×7人の体重がオレを容赦無くのしかかって――― 「どわあぁぁぁぁ!!」 案の定、ソファーは後ろへと倒れた 「あぁそうそう」 それを見ていたイカロスさんは優雅に紅茶を飲みながら言った 「……早く行ってあげなよ」 「……はい」 オレは7人を強制的にどかすと部屋から出ていった そう……彼女と会うために
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