第4話 覚醒

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月が煌々と煌めき星が瞬く夜―――アスカは外に出てその夜空を仰いでいた 「綺麗だよね こんな夜空を一緒に見るのは初めてかな?ねぇ、アルドレッド?」 「そうだな 初めてだな」 ゆっくり……ゆっくりと、アルドレッドは扉から姿を現し、アスカの隣に座った 「……生きてたんだな」 「……うん 奇跡的にね」 クスッ、とアスカは笑って見せる 「自分でも死んだなって思ったんだ でも、ホントはあまりの痛さに気を失っていただけだったの それで、次に目を覚ました時は闘技場じゃなくて病院のベッドの上だった」 アルドレッドは静かにアスカの話に耳を傾ける 「それからすぐだったね 退院した私はイカロスさんに拾われて、このエクスカリバーに入った そして、新しい道を歩み出すためにアスカ・メルティからアスカ・メイレナードに改めたの」 そう言ったアスカの瞳には大粒の涙が零れ落ちていた 「会いたかった……!会いたかったよアルドレッド!!」 「アスカ!!」 アルドレッドとアスカはひしっと強く抱き合った 「なんで……あの時言わなかったんだ」 「だって……だって……最初はまさかアルドレッドだとは思わなかったんだもん それがここに連れてきて、話しているうちに……私があのアスカだって教えるのが恐くなって……」 「んな事心配しなくてもいいんだよ この馬鹿野郎が」 「アルドレッド……アルドレッドォォ……!」 アスカはとにかく泣いた 今までの想いが弾けたかのように、激しく、とめどなく、その清らかな涙を流し続けた 「うわぁぁぁぁあん!!!」 「辛かったろう……苦しかったろう……すまなかった だから今は思う存分泣け、な?」 そう静かに言ってアルドレッドは先程よりも強くアスカを抱き締めた そんな2人を夜空の月と星は優しく、静かに、明るく照らしていた
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