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とりあえず後ろからギャーギャーあいつらの喚く声が聞こえたけど、生憎こっちは拉致並の手際の良さであっという間に昨日の夕飯を食べた所に到着してしまった
ていうか朝からガヤガヤとうるさいなここのギルドは……
「おはようリン」
「あら、おはようアスカ おぉ君は昨日の どうだい?よく眠れたかい?」
リンと呼ばれた人は昨日夕飯をタダで食べさせてくれた女性だった
そういえば昨日名前すら訊いてなかったっけ
「おかげさまで 目覚めがちょっと苦しかったですけど……」
「うん?それはどういう意味だい?」
リンさんは頭の上に?マークを乗っけて訊ねてくる
「えーと、それは―――」
ズドドドドド……
「「「「「「「アーーールーーー!!!」」」」」」」
すると突然凄いスピードで悪魔……もといセブンシンズの皆さんが雪崩れ込んできた
「ちょ……ちょっと待てお前ら―――ぐぼぁっ!?」
そしてそのままオレにアタック☆
軽く10mは吹き飛びました
「アル!覚悟はできてるんでしょうねぇ!!」
「か、覚悟とかまずオレは何も―――」
「うるさぁぁい!!」
マミィはその手に双剣を召喚するや否やまっすぐこちらに向かって突っ込んできた
「はいはいそこまで」
「「えっ?」」
突然女の人の声がしたかと思うと、目の前まで迫っていたマミィはオレの後ろの壁にぶつかっていた
「あぎゃっ!!」
ずるずると壁から落ちていくマミィの姿になんか泣きそうになった……
マミィってこんなに可哀想なキャラだっけ?
「はいはい、喧嘩はそこまでだよ」
「なっ!?」
ほんの一瞬……本当に瞬きをした瞬間、のびているマミィの横にイカロスさんがパンを食べながら現れた
「あっ おはようございますマスター」
「おはようアスカ そしてアルドレッドくん♪」
「へっ!?」
気づくとイカロスさんはマミィの隣から次はオレの背後にいるではないか
ど、どうなってるんだこりゃ……!?
「はっはっはっ♪」
こちらが凄い困惑してるのにイカロスさんはどこから取り出したのかコーヒーを飲んでいる
「朝から賑やかなのは大いに結構 でも、血を出すのはやめてね」
「は、はい……」
「ご、ごめんなさい……」
あのマミィも謝るなんて……
やっぱりこの人はただ者ではない
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